農業お役立ち情報

ウルトラ・エキゾチック

カナダのジャーナリスト、アダム・リース・ゴウルナー氏が書いた「フルーツ・ハンター 果物をめぐる冒険とビジネス」には、世界各地を旅した著者が各地で出会っためずらしい果物に関する感想や、多くの興味深いエピソードを紹介しています。一方で、遺伝子組み換えにまつわる話や農作物の流通に関するテーマなどもあり、旅行記を超えた深い内容になっている、お勧めの一冊です。

*参考文献 フルーツ・ハンター 果物をめぐる冒険とビジネス アダム・リース・ゴウルナー 立石光子(訳)

ストレスマネージメント

現在、日常生活を通じて多くの人がさまざまなストレスを感じています。仕事でのプレッシャー、人間関係、経済的な問題、将来への不安などの精神的ストレスや、過労や病気といった生理的ストレスなど多岐にわたります。最近ではパソコン作業を通じたテクノストレスなどもあり、眼精疲労や頭痛、食欲不振などにつながるようです。過剰なストレス状態が続くと免疫機能の低下、高血糖、自律神経失調症などの不調が現れるといわれています。

やりがいのある仕事や趣味で発生する適度なストレスはいい刺激にもなりますが、「病気にならない人の 食べるクスリの本」では、悪いストレスへの予防策が多く紹介されています。テオブロミンというポリフェノールが含まれているチョコレートやウーロン茶は神経の興奮を抑えてくれるそうです。紅茶の香り成分(テアニン)にも鎮静効果があるといわれていますので、チョコレートと紅茶でちょっと休憩などというのは、良い組み合わせかもしれません。

*参考文献 病気にならない人の 食べるクスリの本 板倉 弘重 監修 検見﨑 聡美料理

森のバター(アボカド)

スタンダード食品学によると、ビタミンE(トコフェロール)には抗酸化作用により生体膜機能を正常に保つはたらきがあり、不足すると動物では不妊になると書かれています。

「森のバター」ともいわれるアボカドは、その構成脂肪酸のほとんどは不飽和脂肪酸で、オレイン酸に富んでいます。また、ビタミンEを多く含み、血中コレステロールを低下させるといわれています。

*参考文献 スタンダード食品学 管理栄養士・栄養士のためのフードリテラシー 五明紀春/三浦理代 共著 アイ・ケイ コーポレーション

ボケやがんと果物の関係

野菜や果物にはビタミンやミネラルが多く含まれ、抗酸化作用があるといわれています。「100歳までボケないがんにならない101のジュース」によれば、野菜や果物にはさらにポリフェノールなどのフィトケミカル(植物性化学物質)が多く含まれ、これがボケやがんの防止に大きく役立つといわれています。フィトケミカルはビタミンやミネラル、食物繊維とは異なる栄養成分で、現在わかっているだけで1000種類以上あるとのことです。この本の中では多くのジュースのレシピが紹介されていて、ぜひ試してみたくなるものでいっぱいです。

トロピカルフルーツの中では、アボカドのジュースが紹介されていて、“アボカドとかぼちゃのジュース”はまるでスープのような雰囲気です。血糖の上りを穏やかにし、中性脂肪を下げる血管にやさしいジュースと書かれています。また、この本の中にはボケとがんの予防に効果的な多くの食材が出てきます。アボカドにはビタミンCやビタミンEが豊富ですが、マンゴーやパパイヤにはβ‐カロテンが含まれ、免疫力を高め、がんを予防するといわれます。またパパイヤにはタンパク質分解酵素であるパパインを含み、胃もたれしたときに有効とのことです。

*参考文献 100歳までボケないがんにならない101のジュース 白澤 卓二著 ダニエラ シガ著 新星出版社

エイジングケアとフルーツの関係

「正しいエイジングケア事典」によれば、エイジングケアをするには、紫外線を避けたり活性酸素を除去するなど様々な方法がありますが、ここでは食事の面からエイジングケアをサポートするアプローチをご紹介します。エイジングを防ぐには抗酸化力のある食品が有効とされていて、その代表がビタミン類です。その中でもビタミンA、C、Eなどが特に抗酸化力が強いといわれます。通称ビタミンエース(ACE)。

フルーツの中ではアボカドにビタミンEが非常に多く含まれます。正しいエイジングケア事典にはおいしそうなアボカド料理が紹介されています。えびとかぶのアボカドカップサラダというもので、角切りにしたえびとかぶをアボカドとあえて、レモン汁や酒、塩、こしょうなどで味付けしたものです。アボカドの果肉をくりぬいたあとの皮を使い、カップに盛りつけた様子はとても食欲をそそります。

*参考文献 一生ものの美肌をつくる 正しいエイジングケア事典 吉木伸子著 高橋書店